2011年 06月 28日
環境と雰囲気
多分に脳や体の活動に影響を及ぼすものすごい野郎だと思う。
「ロッキーのテーマ」を聞けばなんとなくボクサーになった気がするし、
アントニオ猪木の入場テーマ「炎のファイター」を聞けば「なんだ、この野郎」と
言ってしまう(しかも物真似w)。
琴の音色を聞けばもう正月になった気分になるし、ドリフの「いい湯だな」を
聞けば、風呂で頭の上にタオルを乗せてる自分がいるような気がする。
もちろん、イメージの問題も大きいわけだが、上記に挙げたものなんかは
シチュエーションと音楽がぴったりマッチしているという事も大きいのだと思う。
そういえば、高橋尚子が金メダルを取ったシドニーオリンピックでhitomiの「Love2000」を
聴いて、自分をインスパイアした話は有名。
音楽療法というものもあるし、それだけ音楽は人間の能力発揮の為に大きな可能性を持った
ものだと思うんだ。
皆さんも、場面や気分で聴く音楽ってあるでしょう?
テンション上げたい時、悲しくて辛い時、淋しい時、好きな人とまったりしたい時・・・。
つまり何が言いたいかというと、デイの一日の中での場面場面で音楽をうまく活用する事は
案外と重要な事だと思うんだ。
利用者さんが元気にレクに取り組めるBGM。一休みしたいときのBGM。
それから美味しいおやつを食べているときのBGM・・・etc etc。
それと同じく、雰囲気というのも大事なんだ。
これは先日おやつに「小玉スイカ」を出した時の画像。
せっかくスイカを食べるのなら、食べる前に「雰囲気」を大事にして「目」で食べてもらいたいんだ。
なので、たらいに氷水を入れ、それでスイカを冷やすように自分が指示したんだ。
そしていざ食べるときには利用者さんの目の前でスイカを切るべきだと思うんだ。
冷えたスイカを包丁で切った瞬間の「シャクッ」とした音、そして切れたスイカの赤い断面。
そうして耳や目で楽しみ、そして最後に味わう。それが大事だと思うんだ。
音楽のみならず、普段からそうした環境、そして雰囲気を作っていく事も職員の大きな役割だと
強く思う。
そしてそういうところに拘りを持つ。それが「粋」ってやつだと思うんだ。